都内では久しぶりのコトリンゴさんのワンマンライブ。しかもグランドピアノでの弾き語りということで、彼女のポテンシャルがいかんなく発揮されることを期待にもちつつ聴きにいってきました。

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今回のライブに先立ってコトリンゴさんはツイッターで事前にリクエストを募っていました。そこでみのりは、昨年で音楽活動を休止した中島愛さんにコトリンゴさんが提供した楽曲「とうめいにんげん」をリクエストしました。この曲は流れるように奏でられるピアノの6連符の繰り返しの上で半音階も混ぜられたメロディが印象的に響く美しい作品で、録音でもコトリンゴさんの素晴らしいピアノ演奏が聴くことができますが、ぜひともうたもコトリンゴさん自身で聴いてみたいとみのりはかねてから考えていました。

ライヴは「ヘッジホッグ」「雨の日」「こんにちは、またあした」というおなじみの曲の流れで始まり、「ツバメが飛ぶうた」「ツバメ号」と続きましたが、本人も言っていたとおりなんとなくふわふわした感じが漂います。特に「ツバメ号」のブリッジ部分のクラシックの練習曲のようなパッセージは若干リズムの揺れがあって、難しいところではありつつコトリンゴさんにしては珍しくて「どうしたのかな?」と思ったりもしました。

さて、その後何曲か演奏した後に待ちに待った瞬間が現れました。前曲が終わってスーッと息を吸って柔らかに弾きだしたイントロのフレーズ。まぎれもなく「とうめいにんげん」のそれです!みのりは一気に心に熱いものがこみあげて涙があふれ出てしまいました。夢にまで見たコトリンゴさんの「とうめいにんげん」が今始まった、と。

(中島愛さんの「とうめいにんげん」はこちらで。ピアノはコトリンゴさんです。)

みのりはこの曲を聴くとシューベルトを思い浮かべます。流麗なうたのメロディとそれを支えるピアノ演奏、また美しいだけでなく時に不安げな顔も出す曲の情感がなんとなく通じるように思うのです。それくらい気品のある、あらゆるジャンルの音楽の中でも特に素晴らしい名曲。いくつかの部分でコトリンゴさんにとってはうたうのにつらい音域の音もありましたがそれもあまり問題ではなく、この曲のもっとも理想的な演奏を聴くことができました。この曲を聴けただけでもこの日のライヴは行った甲斐のあるものでした。

しかしこの日のハイライトはもしかしたら「クラスルーム」だったかもしれません。たくさんのおもちゃに囲まれたようにいろいろと陽気な展開が繰り広げられるこの曲の演奏は、まさにこの日のコトリンゴさんの気分を反映していたと感じられました。技術的にも非常に高いこの曲を嬉々としてピアノを弾きながらうたう姿は見ているこちらも興奮させられるものでした。

本編最後はこれもおなじみ「おいでよ」。そろそろこれに代わる曲を作りたいと言っていましたが、全体としても大部分の曲はレギュラー化した曲が目立つプログラム。ほかにもたくさん素晴らしい曲があるので、すべてとは言わないまでもそれらを時々でちりばめて聴かせてほしいなとみのりは思います。

終演後に「とうめいにんげん」のリクエストに応えていただいたお礼をコトリンゴさんに伝えたところ、とても緊張したとおっしゃっていました。ぜひとも「とうめいにんげん」もこれからのレパートリーに加えてほしいとお願いしたら、一度演奏してしまえば大丈夫!とうれしい答えをもらえることができました。今後の彼女の活躍がますます楽しみになりました。

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